夏のキッチンガーデン

この夏も夏野菜をいろいろ育てました。

庭にはナス2本、オクラ5本、ミニトマト2本、ピーマン1本、唐辛子1本、インゲン豆2本を植え、窓辺にはミニゴーヤでグリーンカーテンを。

畑の端には植えっぱなしのニラが一列、結局根元の部分を太らせるのに失敗したフローレンスフェンネル(種と葉だけでも収穫します)が2株。

まだ収穫はできませんが、プランターには里芋も。

 

農家の人が聞いたら笑われてしまうような小さなキッチンガーデンですが、窓から毎朝、「あ、ナスが採れそう」「オクラがおおきくなりすぎた!」などと野菜の成長を観察して楽しんでいます。

 

バジルやシソ(毎年勝手に生える)は近くに植えた植物の成長を助けるそうなので、ナスやトマトなどの野菜の近くに植えています。トマトとバジルなんてそのままイタリア料理に使えそうな組み合わせが、育てる時の相性も良いというのは不思議な感じがします。

バジルもシソも、夏の半ばまではバッタが葉をどんどん食べて穴だらけにしてしまうのですが、そのうちバッタの食害よりもバジルたちの成長スピードのほうが勝るようになるので、今ではこんもりと藪のように茂っています。(もしかしたら、庭に出没するカマキリやカエルのおかげでもあるのかもしれませんが)

なんにせよ、冷奴に薬味が欲しいだとか、パスタにバジルを飾りたいというとき、思い立ったらすぐに摘んで使えるのがキッチンガーデンの素晴らしいところです。

 

育てた夏野菜はもちろんどんどん料理に使います。

写真はうちの黄色いミニトマト、ナス(千両2号)。巨大なズッキーニと緑色のナス、パプリカは直売所で買ったもの。育ちすぎたこのズッキーニは、もはやコリンキーのような食感でしたが、これはこれでよし。みんなまとめて、夏の定番”ラタトゥイユ”を作りました。

「ラタトゥイユは、夏野菜の何を入れても快く迎え入れて美味しいごった煮にしてくれる、懐の深い料理である!」と、私は勝手に思っています。温かい作りたてもおいしいし、冷たくして冷製パスタ(カッペリーニがおすすめ)のソースにすると、暑くて食欲がないときにもおいしくいただけます。

 

 

いろいろと植えている野菜の中で、ここ数年のお気に入りはオクラ!

手入れが悪くてハマキムシに葉をぼろぼろにされたりしますが、花も大きくて面白いし、どんどん上に伸びて次々と実をつけるので観察が楽しいのも良いところ。

スーパーで買える遠い国からの輸入品と違い、採りたてのオクラはフレッシュな味がして全くの別物だということも、育ててみるまで知りませんでした。ああ、もっと早く植えれば良かった……。

 

収穫したオクラが10本くらい集まるまで待って、”ガンボ”というスープを作るのも夏の楽しみ♪

ガンボはオクラがたっぷりと入ったトマトベースのスパイシーなスープで、具はセロリやピーマンのほか、鶏肉やエビなど、各家庭によってさまざまなのだそう。ルイジアナ州のアフリカ系移民がオクラの料理を伝え、それが各家庭でアレンジされながら広まり、郷土料理にまでなったのだそうで、現地では手軽に作れるようインスタントのルーも売っているとか。

現地のルーがどんな味付けなのかも気になりますが、うちではバターと同量の小麦粉をきつね色になるまで気長に炒めてとろみをつけ、パプリカパウダー、レッドペッパー、チリパウダーなどのスパイスを足したものを使います。

 

ちなみにこちらのレシピは辻仁成さん(フランス在住の作家・歌手)のものを参考にしているのですが、現地の黒人シェフに習ったというこのレシピだけでなく、霊感が強い彼が幽霊に悩まされた宿での一夜のエピソードも面白かったです。

たしかにしつこく付きまとう幽霊も手を引いてくれそうな(?)、エキゾチックで、スパイシー、一言で言うなら「元気の出る味」です。 

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コメント: 2
  • #1

    ボッコちゃん (金曜日, 27 10月 2023 16:24)

    オクラ料理ではやっぱりガンボが一番好きです。私のルーツはアフリカなのだろうか。妙に懐かしい味。

  • #2

    凹太 (金曜日, 10 11月 2023 06:48)

    野菜を育てるのは意外と大変ですが、すごい楽しみでもあります。それを料理し、食べれば何倍にもなりますね。最後の部分だけ参加させていただきました。ごちそうさまでした。