ラベンダー仕事

毎年、初夏になると庭のラベンダーがたくさんの花をつけます。植えたころはほんの少ししか収穫できず、大事にポプリを作ったりしていたのですが、年々株が大きくなってきました。今では花をつけたままの茎を刈り取ると、片腕でようやく抱えられるほどの大きな束に……!

 

その大量のラベンダーを使い切るべく、毎年いろいろなものを作るようになりました。

手始めに、ラベンダーをそのまま束ねてドライフラワーとして飾ります。しばらくは近くを通るだけでもいい香り!

ラベンダーの香りにはリラックスや安眠の効果があるので、ベッドのそばにも飾ります♪

(そういえば高校生のころ、筒井康隆の『時をかける少女』を読んでいたら、ラベンダーの香りを認識した瞬間に意識を失って倒れこむシーンがありました。「そんなクロロホルムみたいなヤバイ効能はないでしょ」と思わず突っ込んでしまった記憶があります。)

 

まだまだ山ほどあるラベンダー、お次はリース作りに。

花をそろえるようにして小さな束にしてひもで括り、短く切って、10センチほどの小さな花束をたくさん作ります。リースの土台にその小さな花束を結びつけるようにして、ぐるりと一周すれば、ラベンダーのリースの出来上がり。

いくつもできたので、玄関に飾ったり、部屋のドアにかけたりしました。

乾燥してくるとあまり香りを発しなくなりますが、湿気の多い日などは思い出したようにふわっと香りを放ったりもします。もちろん、摘んだ時の綺麗な紫色も、いずれ褪せてくすんだ青色になってしまいますが、それでもラベンダーらしい見た目は残ります。

 

ラベンダーだけのリースも素敵ですが、ちょっとした飾りを添えても。写真に写っている家の形の飾り、実はイケアのクリスマスのオーナメント!真鍮のような素材でなかなかゴージャスですが、いかにもクリスマスというデザインでないものはこうしてクリスマスシーズンでないときにも使えて楽しいです。

 

リースを4つ作ってもまだ余ってしまったラベンダー。今度は大きな瓶にどっさり入れて熱湯を注ぎ、冷めたらウォッカとラベンダーのエッセンシャルオイルを入れます。そのまま瓶ごと一週間ほど日に当てると、ラベンダーウォーターに。

ベニシアさんの本では、軽いコロンとして使ったり、めまいや頭痛の時に熱いおしぼりにつけて当てたり、アイロンがけの時にスプレーするなどの使い方が載っていました。私は安眠効果を期待してリネンに香りをつけたり、拭き掃除のときにスプレーして部屋をラベンダーの香りにするのも気に入っています。

 

なんと、それでもまだまだ余る(!)ので、最後はサシェと入浴剤に。

小さな布の袋にドライラベンダーをぎゅっと詰め込んで、防虫剤として箪笥に忍ばせます。袋が足りなければ、お茶パックを二重にして使っても。

同じようにお茶パックにラベンダーを詰め、ついでに余っているドライのカモミールやオレンジの皮などを好みで合わせれば、オリジナルの入浴剤に♪ 配合が毎回適当なので、今回はどんな香りになるかなと楽しみながらお風呂に入ります。

 

大量のラベンダーをさばく、梅仕事ならぬ「ラベンダー仕事」は、すっかりこの時期の私のルーティンになっています。

夜な夜な、テーブルの上にラベンダーを文字通り山と積み上げて、束にしたり花だけをしごいて集めたり……。量が多いので大変ですし、あたりに漂う香りはもはや強烈で、眠気を誘うどころか、かえって目が覚めそうなくらい。それでも、黙々とラベンダー仕事をする夜が、私は好きです。

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コメント: 3
  • #1

    ボッコちゃん (木曜日, 25 8月 2022 10:59)

    ラベンダーを小さな袋に詰めて靴の中に入れるも有かと。昔「銀座ヨシノヤ」で売ってました。

  • #2

    nana (金曜日, 16 9月 2022 17:46)

    ボッコちゃん>>
    ラベンダーのシューズキーパー!それもアリですね。
    簡単に作れますし、靴箱を開けるとラベンダーの香りがしそうです♪

  • #3

    凹太 (火曜日, 07 3月 2023 11:21)

    おすそ分けしていただいたラベンダーは単独だと香りが強いので、レモンバームとハーブティにしたらいい感じでした。次はレモングラスに挑戦かな。