起きてちょうだい、デザイン脳!

最近、一番優先的に取り組んでいる作品。今はまだ案を練っている段階ですが、襖絵(ふすまえ)の図案です。

友人宅の襖絵なのですが、春夏秋冬の花をたくさん散りばめるという凝ったものになりそうです。散りばめ方、構図のバランス、何の花を使うか、どこまでデザイン的にするか、色使い……あれこれと考えなくてはならない要素が多くて難しいですが、久々の大作に楽しく取り組ませてもらっています。

 

文様のアイディアを練ったり、配置を考えたりしていると感じるのですが、やはりこういうデザインに近い領域の作業をしているとものすごく疲れます。普段、絵を描いているときとは違うセンス・違う思考回路を使って取り組んでいるせいでしょう。

うまく説明できないのですが、「ファインアート(絵画や彫刻)とデザインとでは脳の使う部分が違うのではないか?」とよく思います。慣れないデザイン領域の作業をしていると、いつもより早くスタミナが切れて、頭の中がスカスカになるし、脳の疲れる箇所も違う気がします。きっと慣れればもっと疲れなくなるし、デザイン領域も回路が洗練されていくのだろうと思うのですが、今はまだまだのようです。

でも、細々としていたデザインの回路が少しずつ補強され、広がりつつあるという感触はあるので、それが今後どう育ってゆくのかが楽しみでもあります。

 

再来月くらいに数日泊まり込みで描きに行くことになっているので、その数日できちんと終わるように下準備は万端にしていく必要があります。「本当に終わる?もし、終わらなかったら?」と心配になることもありますが、眠っていたデザイン脳を叩き起こして、完成度を落とさずに無駄を省き、限られた時間でいい仕事ができるよう、しっかり準備したいと思います。

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コメント: 3
  • #1

    ボッコちゃん (金曜日, 16 2月 2018 22:05)

    久々の大作、上手く行きますようにお祈りしてます。

  • #2

    凹太 (日曜日, 18 2月 2018 10:50)

    疲れるかもしれないし、大変かもしれませんが、いつもと違う事をやることはいい刺激になると思います。もしかしたらそこから何か得られるかも。どんな襖絵が出来上がるか楽しみです。頑張ってください。

  • #3

    Nana (水曜日, 13 6月 2018 18:18)

    ボッコちゃん>>
    実際に色をのせる面積はそう大きくないでしょうが、全体としてはかなり広い画面ですね。緊張しました。

    凹太さん>>
    絵ばかり描くと、ときどき無性に立体を作りたくなります。動物や人はもちろん、神話の人物や幻獣まで、石膏などで形にしてみたいと思うことがよくあります。手を広げすぎてもいけないかもしれませんが、いつかそんなことも試してみたいです。