MERRY CHIRISTMAS!!

クリスマスのごちそうといって、私が真っ先に思い浮かべるのはターキー(七面鳥)です。丸ごとの七面鳥を買ってきて、パンと玉ねぎをサイコロ状に切ったものやハーブを混ぜたスタッフィングをお腹に詰め、オーブンで焼きます。手軽に入手できる鶏肉で作る年が多かったのですが、今年は運よく小さめのターキーが手に入りました。

 

“小さい”と言っても、それは”ターキーにしては”のお話。お店で並んでいる中で一番小さいものを選びましたが、それでも5.2キロ!一応は大丈夫だろうと判断して買ってきたものの、スタッフィングを詰めながら、オーブンに入らなかったらどうしようかと少しばかり不安になりました。

もし入らなかったら、ぐっと押してどこかの骨を折って体を低くするか、表面の肉を少し削ぐかしなければいけなくなるかもしれません。お肉の上でペッパーミルをガリガリと引いて、景気よく黒コショウの雨を降らせながら、「ええい、ままよ!」と覚悟を決め、ターキーの載った天板をオーブンに入れてみると……良かった、入った!!

 

入ったけれどオーブンの天井まではあと2~3センチほどしか空いていません。焦げないようにアルミホイルを上にかけ、ブイヨン(ターキーの使わない部分や野菜を煮出して作ります)を30分ごとにお肉に回しかけてやりながら、3時間ほど焼きます。

オーブンから漂ってくる香りも、鶏肉によく似ているもののどこか癖があり、「ああ、これぞターキーね」とさらにクリスマスムードが高まります。

 

例年、ブイヨンをかけずにこんがり焼くレシピを使っていたのですが、今回はイギリス出身の方の本に載っていたブイヨンをかけながら蒸し焼きのようにするレシピで作りました。そのため、いつものように太めに切ったジャガイモを天板にのせて焼くつもりが、下にたまったブイヨンの中で煮たようになってしまい、仕上がりがだいぶ違ってしまいました。これはこれで美味しいから良しとしましたが。

 

3時間ほど経ち、串を刺しても肉汁が赤くなくなれば完成です。天板に残っている汁を煮詰めて塩と胡椒で味付けし、コーンスターチでとろみをつけてグレービーソースを作り、クランベリーのジャムの代わりにブラックカラント(黒すぐり)のジャムを用意します。ふと、「しゃくしゃくした食感を残した、甘くないりんごのジャムもあったら合いそう!」と思い付き、それも作りました。具だくさんの野菜スープと、シンプルなケーキも作ってあります。

 

ターキーを載せるために、大きなお皿を探し回るというアクシデントもありましたが、ターキーは無事に食卓へ。さまざまなソースを少しずつつけながら、淡泊だけれども独特の癖のある風味を楽しみました。うん、りんごソースもわるくない。

そしてもちろん、一度ではとうてい食べきれないので何度かに分けて食べることにしました。トルティーヤを焼いて、ほぐしたターキーにマスタードやマヨネーズを和えたものをレタスといっしょに巻いたりと、工夫して目先を変えながら、一羽のターキーを長いこと楽しみました。大満足です。

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コメント: 2
  • #1

    ボッコちゃん (金曜日, 05 1月 2018 21:46)

    ターキーは重いから買ってくるのも大変。解凍するのも焼くのも時間がかかるけど「クリスマスだ~!」と気分はハイになるよね。こちらの地もクリスマスはターキーらしいです。私達は鳥の丸焼きとクリスマスに食べるケーキ(クリスマスプディングのような物)を買ってささやかなお祝いをしましたが「教会のミサに行ってとても良いお話を聞きました」なんて言われるとちょっと後ろめたい気持ちになりました。ベレン(キリスト生誕の時の様子を模した人形達。マリア、ヨセフ、3人の王様、天使、羊飼い、馬、牛、羊がいて25日に飼い葉おけに赤ちゃんのキリストを置くもの)も買っちゃったし(汗)。

  • #2

    凹太 (日曜日, 14 1月 2018 04:11)

    ターキーですか、いかにもクリスマスという感じです。その時にしか食べない料理と言うのはいいですね。おせち料理もそうですが、ワクワク感と季節の流れを感じさせてくれます。ターキーも良いですが、自分はその中に入れたスタッフが好きですが、ずっとご無沙汰です。もうとっくに無くなっていると思いますが、残ったターキーでターキーサンドもいけます。書いているだけで食べたくなりました。