夏の食卓

手賀沼のすぐそばで、週末に有機農法を学ぶ教室に、春から通っています。別に農家になりたい人向けではなく、来ている方たちも「みんなで作業する家庭菜園」のような感覚のようです。私は庭でも小さな菜園を作っていますが、ちょっと興味があったので、とりあえずこの一年(春から冬まで)は参加してみることにしたのです。

 

春には田植えも体験し、今は夏野菜の手入れや収穫などの時季を迎えています。

この教室では、みんなで分担しながら野菜を作り、収穫物はその日に来ている人で分配ということになっています。

先日はトウモロコシと枝豆が配られました。有機農法なので枝豆などもだいぶ虫害を受けていましたが、それでもたくさん実がなりました。葉っぱもついた株のまま、一抱えも頂いて帰るのは一苦労かもしれませんが、やっぱりとれたての野菜を頂けるのは嬉しいものです。

 

帰宅して、さっそく枝豆のさやを茎からブチブチと切り離す作業にかかりました。量が多いし、気をつけないと葉に付いた甲虫がざるにまぎれ込みそうなので大変です。トウモロコシの皮も剝きました。

それから枝豆を塩ゆでし、その蒸気を使ってトウモロコシを蒸籠で蒸してみました。トウモロコシはたぶんゆでるより甘くなるのではないかと思ったからです。

 

そして枝豆とトウモロコシをお気に入りの皿に盛りました。トウモロコシはまだ少し若くて、実も小さめでしたが、とても甘い!甘さが評判で、近年流行っている『ゴールドラッシュ』という品種だそう。ネーミングセンスはよくわからないけれど、景気が良さそうでなにより。

枝豆も少し小粒ですが、味が濃くておいしい。ついつい手がとまらなくなります。ときどき、食べるところがないくらい若いさやも交じっていましたが。

写真で奥の方に写っているのは自家製のベーコン。豚肉のかたまりをスパイスと塩で漬けておき、桜のチップを使っていぶして作ります。豚肉が手ごろな価格で手に入るときに、まとめて作ってストックしています。

 

夏野菜は素材の味を楽しめるよう、ゆでたり蒸したりしただけでしたが、十分おいしかったです。それぞれをお気に入りの器に盛り付け、いかにも贅沢な夏の食卓となりました。

また、秋にはどんな野菜が採れるのか、どんな料理ができるのか……今から楽しみです。

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コメント: 3
  • #1

    ボッコちゃん (火曜日, 25 7月 2017 23:31)

    夏の味覚ですね。「ゴールドラッシュ」食べて見たいです。こちらのトウモロコシは粒が大きくて硬いです。豆のような感じです。日本のトウモロコシのおいしさを知っているので買う事はありませんが名物の「アヒアコ」というスープには芯ごとのトウモロコシがのって出てきます。フォークで芯を突き刺して頂くのですが慣れないのでいつも苦戦しております。

  • #2

    凹太 (金曜日, 04 8月 2017 08:24)

    取り立ても野菜を食べられるのは最高に幸せかもしれません。どれでも甘く感じることでしょう。
    今日は食用ほうずきを取って来ました。オレンジ色のつややかな実で、とても甘いです。日本では料亭などで1つだけお飾りについていることと思います。贅沢にジャムにしてもジュースにしてもおいしいです。日本では頑張っても収穫は数か月、ここでは2年近く収穫できます。四季の無い地の利ですね。

  • #3

    Nana (月曜日, 28 8月 2017 00:32)

    ボッコちゃん>>たしかにそちらのトウモロコシは甘くなくて、食感も味も豆のようでしたね。あれはあれですが。
    凹太さん>>食用ほおずきは、まだこちらでは珍しいです。一度だけ園芸コーナーで苗を見た気がしますが、まだ知っている人も少なそうです。日本では一年草だそうでちょっと残念ですが、面白そうなので今度どこかで見つけたら育ててみようかな。前に海外の雑誌に載っていた、モダンなフランス料理かなんかのお店の写真で、メインの横に皮を開いてオブジェのように添えてあった気がします。そんな使い方もいいかも!