途中経過 下塗り2

この数日で急に暖かくなりました。

庭もどんどん初夏に向かって変わっていき、私を待ってはくれません。買ったままになっていた夏野菜の苗が「ねぇ、ちょっと!早く植えてよ」と訴えかけてくるように見えて仕方がありません。描き途中の絵も気になりますが、気分転換もかねて半日、庭仕事をしました。

 

朝8時から5時間弱、せっせとスコップで菜園スペースを耕し、畝を作ったり苗を植えたり。ナス2種類、中玉トマト、ピーマン、ハラペーニョ(激辛の唐辛子)の苗とショウガを植え、ゴーヤと坊ちゃんカボチャの種もまきました。ついでに調理用に買ったのに芽が出てきてしまった里芋も、調べたらちょうどいい時期だったので植え付けてしまうことにしました。

花の種もまきたいところでしたが、ちょっと一生懸命やりすぎたように思えたので、ここまでにしました。

お茶を飲んで一息ついて立とうとすると、急に腰が痛みはじめました。すごい勢いで掘り返したり、スコップで土を放ったりしているうちに痛めたのでしょうか。知らず知らずのうちに調子に乗っていたのかも?歩くのもおそるおそるという具合で、「これはまずい」と思い、とにかくゆっくりお湯に浸かり、湿布をして養生。翌朝には何ともなくてほっとしました。これで安心して絵が描けます。

 

さて、下塗りの途中経過、2回目。

秋野菜(左の写真)は、まだ全体の色合いを決め切れていない段階なので、葉を一枚塗って他の部分を決める目安にしたりしているところです。まだ全然色がない部分もあるので、すかすかしていますが、これから詰めていきます。

夏野菜よりもおだやかな秋の色合いにしたいのですが、やりすぎると嫌味だし、当たり障りのない絵ではつまらないし…。

しかしそんなことは後で良し。玉ねぎ・かぼちゃと、オレンジ色のものが左側に偏っていることが気になってきました。玉ねぎはこれからもっと暗い色にはなるけれど、それでも気にかかります。

かぼちゃの花の黄色を少し利かせることと、キャベツの背景の黄色で視線の流れを作ればいいかな。……いっそのこと、かぼちゃを緑にすればよかったかもしれない、なんて思えてきます。

なんにせよ、手前にあるくせに消えそうなキャベツはかなり気持ちが悪いので、先に手を入れてやるとしましょう。待ってなさい、キャベツ!

 

魚の絵(右の写真)はあれから、ほとんど何もしていません。

伊勢海老を入れようと思っていたのに間違えてロブスターを入れてしまった!ということに気が付き、ちょっと動揺。ロブスターはゆでると赤くなりますが、ゆでる前は黒いので絵に合わないかなと思い、もともと赤い伊勢海老にしようと決めたのに、下絵を描く段階になって間違えたようです。

 

しかも小さく見えるかなという気もしてきて……うーむ。

この絵はもともと縮尺を気にしてはいませんが(例えば、鮭に合わせると貝などが小さくなりすぎるため)、それでもロブスターはもう少し大きく入れた方が恰好がよかったのではないか。いや、でも大きすぎるとグロテスクになりかねない。色はもう赤で行った方がよいだろう、などと絵を前に悩んでいます。

そういえば、ロブスターの本場カナダでは、母の日にロブスターを贈るのだと、スーパーのちらしに書いてありました。「それは知らなかった、世界にはまだまだ私の知らない面白い風習があるものだ」とひとりごちながら、ちらしを脇によけました。そこに載っているロブスターの写真も、私にとっては立派な『資料』、活用させてもらいます!

一番進んだのはこの、夏野菜。

これもまだ固有色がついていないところがあって見づらいですが、かごの中はだいぶ状況がわかるようになってきました。

ナスは黒光りし過ぎでちかちかしていますが、これから影側に紫など足して落ち着かせていきます。

 

背景にオリーブの枝が入りますが、それもこれからです。

絵画教室の生徒さんにはバランスよく描き進めるよう言っておきながら、これは我ながらバランスがあまり良くない気も。とはいえ、ある程度かご入りの野菜を描かないと、背景をどの程度強くしていいか決めがたいので、やっぱりこうなるかなとも思いますが。

 

でもそんなことより優先すべきは影のこと。全体的に青い影にもっと深みが必要。夏を感じさせるにはどうしたら?という楽しい悩みが待っています。

 

さ、今日はこどもの日。しょうぶ湯を楽しんでから、もう少しだけ続きを描こうと思います。