骨董市

今月も骨董市に行って来ました。今回は秋の陽気に誘われてか、人がたくさん来ていました。洗濯などしていて出足が遅れた私が着いた頃には、駐車場も空いているところが少ないほどでした。駐車場から市に向かう間も、買ったものを持った人たちが次々に帰ってくるのにすれ違うと、つい焦りがつのります。もう掘り出し物がないのではないかと心配になって、今更ながら早足になって向かいました。


とはいっても、早く来たから掘り出し物があるかというと、そうとは言い切れません。あまり早く行ってもまだ品出しの途中だったりもしますし、いい品が安く出るとすぐに買われてしまうことはもちろんありますが、不思議といい品が後の方まで残っていることもあるのです。そんなものに出会うと、「売れる」と「売れない」を分ける境目のあいまいさを思います。

誰も見つけなかったのか、見つけても見送られたのか…?


骨董市ではいつも自分のためにも品物を探しますが、この頃は海外へのお土産向けのものがないかも探します。今回見つけたのは、50年以上は経っているだろうという瀬戸焼の招き猫。高さは10センチ弱くらいでしょうか。絵付けは丁寧で、三毛の模様や首にかけている布のデザインなどもユニーク。古いわりに状態はほとんど完璧、2匹いたのでどちらも購入!

招き猫も人気のある商品ですし、この絵付けでこの値段なら安いはずなのに、どうしてか私が買うまで売れずにそこにいたということがなんだか不思議なようでした。 


そしてもう一つ買ったのが漆塗りの箱。春慶のような木目が見える塗りの箱に、一箇所だけポイントとして秋草が描かれていました。桔梗、なでしこ、すすき、萩が図案化されていますが、桔梗の紫も赤で描き、全体を金~赤系をベースに渋い緑を足した、秋らしい色で統一してありました。


でも箱というものは、何を入れてもいいという自由さが、却って使いこなしづらくなることがあるように思えます。これも何を入れるべきか、まだ悩んでいるところ。これまで来た手紙やはがきを入れていた箱が小さくなったので、そんな風に使ってもいいかなと考えてはいます。

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コメント: 3
  • #1

    凹太 (金曜日, 09 10月 2015 09:18)

    骨董は面白いと思います。なぜならある人にとっては宝物ですし、またある人にとってはただのゴミ、不用品になるかもしれないからです。売れないで残っていたもの(売れ残りではありません)は何かのめぐり合わせでしょう。でもめぐり合わせを重視していると大変なことになりそうですのでご用心。 右側の招き猫はどうも海を渡ることになりそうです。知らない世界に来たいと言っているようでした。よろしく。

  • #2

    ボッコちゃん (金曜日, 09 10月 2015 12:19)

    こちらでは招き猫は人気があります。買ってきてと頼まれたりしますので探しますが、このような味のある招き猫にはなかなかお目にかかれません。写真だと大きく見えますけど本当は小さいのよね。私は猫より文箱の方が気になりました。箱とか缶とかが好きなのでついついそちらのほうに目が行きます。文箱、いくつあっても困らないけどな。

  • #3

    nana (火曜日, 10 11月 2015 11:18)

    凹太さん:「私でもさすがにこんなのいらない!というか売れるの?」と思っていると誰かが買って行くようなこともあり、人の好みや需要の多様さに驚きます。
    招き猫、片方はそちらに連れて行きますね。
    ボッコちゃん:文箱は私も好きなのですが、上面にメインの模様があるので、置く場所に困ります。きっと低い机を使っていたことと関係があるのでしょうが、今の椅子を使う生活では使いにくく思うときもあります。棚にしまうともう模様も見えなくなりますし。…でも好きなのですけれども!