夏野菜の収穫

今朝4時頃、突然ざあああっと音がして、何事かと思ったら雨でした。まさに待望の雨!


ここ数日は雲が多く、「これは降るかな」と期待しては裏切られ、夕方には庭の水やりをするという日が続いていたのですが、ようやく降ってくれました。


考えてみれば、半月ぶりの雨!庭の草木も葉から土からごくごくと水を飲み、ふぅっと一息ついたように見えます。


庭が乾くとイライラと落ち着かず空に文句まで言い始める私を見て、家のものが笑っていましたが、庭が潤うと途端にご機嫌になったのですから、案外「庭とどこかつながってるんじゃないの?」という指摘は当たっているのかもしれません。


わが庭では夏野菜がずいぶん採れるようになってきました。写真は坊ちゃんかぼちゃとミニトマト、長ナスです。(長ナスは時々、面白おかしい曲がり方をします。これはまだシンプルなほう)

グリーンカーテンにしているゴーヤは種をまいたのが遅く、まだ収穫には至っていないものの、いくつか小さい実がぶら下がっているのが室内からもよく見えて楽しいです。


シソは水不足も猛暑もなんのその、1メートルほどの大株に育ってしまい、毎日のように摘んで料理に使っても、あるいはちょっとくらいバッタたちがかじろうとも、平気の平左です。

そういえば、去年はシソの実をたくさん入れて福神漬けを作りました。福神漬けはナスやシソの実など7種の野菜を使うのを七福神に例えてついた名前らしいのですが、私は庭のミョウガも千切りにして加え、『八福神』にしたのでした。まだ大瓶に作ったものが残っているので今年は作らないことにして、採れたミョウガはミョウガごはん(酒・出汁少々・塩を入れて炊いたご飯に塩もみしておいたミョウガの千切りを混ぜて蒸らす)や麺類・冷奴の薬味として使っています。

ミョウガはまるで『雨後の竹の子』のように雨が降ると元気よく出てくるので、これからさらに期待できそうです。買うと意外に高いので、値段を気にせず使えるのもありがたいところ。


梅雨頃、いちじくの苗を植えたのですが、これも暑さなどものともせずぐんぐんと育っています。人の顔より大きい葉を次々につけて、こわいほどの充実ぶり。

枝葉の中にすごいエネルギーが溜め込まれているのが感じられ、いちじくの木が破裂するわけないのに、よもや突然ぱぁん!と爆発しやしないかと恐ろしくなるほど、むちむちとした芽や葉がぎゅうぎゅうに生えてきています。……このペースなら、来年は実も期待できそう?フランスでよく栽培されている、皮が紫色で味のいい品種を選んだので、早く収穫してみたくてうずうずしています。


剪定や草取りばかりに時間がかかり、花壇の計画はほとんど白紙ですが、野菜はもっと美味しくなって欲しいし、花ももっと美しく咲いて欲しい。イギリスではボーダーの花壇は10年、15年先を考えて設計していくと言いますし、我が庭も急には変えられませんが、長い目で見ながら少しずつ庭を美しくしていくことはできるはず。庭づくりは土づくり、まずは土の勉強から始めたいと思います。

コメントをお書きください

コメント: 3
  • #1

    ボッコちゃん (木曜日, 13 8月 2015 20:47)

    だんだん巨匠カレル・チャペックやヘルマン・ヘッセの世界に近づいてきて喜ばしい事です。文学ではなくて野良仕事が趣味という点ですけど。

  • #2

    凹太 (日曜日, 16 8月 2015 23:58)

    作物が大きくなるのを見て、さらに収穫、そして食べる3種類との楽しみがあって、うらやましい限りです。読んでいて、長野県佐久市の農業高校が実習で作った缶詰の福神漬けが美味しかったのを思い出しました。

  • #3

    nana (火曜日, 10 11月 2015 11:02)

    返信遅くなりました。
    ボッコちゃん:チャペックの『園芸家12か月』やヘッセの『庭仕事の愉しみ』は面白いですよね!また読み返したくなってきました。
    凹太さん:どこかで誰かが育てて出荷した野菜をスーパーで買うより、多少不格好で小ぶりでも、自分で育てた野菜を収穫して食べる方が楽しいものですね。ひいき目なのか、味も濃く、おいしく感じます。