植物画展が終わりました

おかげさまで、今年も無事に展示を終える事が出来ました。天気が晴れつづきだったこともあって、多くの方に来ていただけました。ご来場いただいた方々にこの場を借りて、御礼申し上げます。

 

今回は絵画教室『アトリエ百花』の生徒さんの作品も展示しておりましたが、これも好評でした。

「え、これみんな生徒さんなの?うそ、上手いじゃない」「すごい上手~!」などと褒めていただき、

”基本からやってきたから、基礎力が高いでしょう!教え方が良かったのよ。ふふん!”と私はピノキオのごとく鼻高々……というのは真っ赤な嘘。生徒さんが熱心で、どんどん上達するので、こちらもうかうかしていられないというのが本当です。

このごろでは、「先生、もう少しこのあたりを生かせる背景にしたいんですけど」などと高度な質問が出てきます。ちなみに、そういうレベルになると正解がひとつでなくなってくるし、本人の個性や画風も関係してくるので、「たとえば私なら…」という形で提案するようにしています。


今回お寄せ頂いたご感想は本人たちにも伝えておりますが、やはり趣味とはいえ、どなたかに見ていただくと言う事はとても勉強になりますし、きっと今後の励みにもなることと思います。

今回は作品数の都合上、アトリエだけでの展示が難しかったので、合同展示にしましたが、いつかアトリエだけであの部屋いっぱいに絵を飾れたらいいですね!



私の描いた絵の中では、コブシの大作(100号)が大きさもあって一番インパクトがあったでしょうか。また小さいながらも秋の月を描いた絵も、ひそかな人気を集めていたようです。個人的には思い入れもあって、この月の絵が今回出品した中で一番好きでした。


植物画の一番人気は、なんといっても『シラカシ(どんぐり)』でした。芳名帖にお名前を書いてくださった方にお好きな絵葉書を一枚差し上げていたのですが、その時も「ああ、これ今回出ているやつだ。良かったよね」「じゃあ、これを」となることが多かったです。

他に「今の季節ならこれがいいかな」、「お土産にするから、家族の好きな花にしよう」などと言って選ぶ方もいますが、17種類もあったので、すぐ決まる方の方が少ないようでした。

悩ませてしまって申し訳ないような、でも悩んでくれるのが嬉しいような。「どれもいいから悩んじゃうのよ」と言ってくださった方もいました。


そんな中で、ご夫婦でいらした方が「え、下さるの?嬉しい!あ、アザミがある!じゃあ、これを」とすぐ決められたので、「アザミがお好きなのですか」と尋ねると、夫婦でちらっと目配せして笑い、「実はね、ふたりの思い出の花なの。独身時代の話だけど」と教えて下さいました。混みあったときにはあまりゆっくりお相手できないこともありますが、時にそんなお話が聞けるのが、こうした展示の楽しいところであります。



さて、今年の展示もなんとか無事に終わりましたが、来年はもっと植物画も新作が出品できるよう、少しずつ描きためていきたいと思います。仕事で描く絵もいいですが、自分の好きなものを好きなように描いた絵も何枚か描きたいものです。月を描いた絵をシリーズ化しても面白そう。来年はどんな絵を飾れるのか、ちょっと空想してみては楽しんでいます。

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コメント: 2
  • #1

    凹太 (月曜日, 11 5月 2015)

    無事終了おめでとうございます。楽しそうな様子で、こちらまでうれしくなりそうな気がします。展示を開くことはかなりエネルギーが必要と思いますが、これからもがんばってください。「継続は力です。」とどこかで聞いた言葉ですが、事実と思います。(これは自分に言っているような気もします。)

  • #2

    ボッコちゃん (月曜日, 22 6月 2015 09:26)

    美術館に行った後の心が軽くなるような感じをなんと表現したら良いのかわかりませんが、奈々さんの個展にいらしたかたがそういう心持ちになれたら素敵ね。時間があるからちょっとコーヒーでも飲んで行こう。今見てきた絵を想いながら・・・・。そういうお店が無いのが残念だね~。