描きかけの富士山

ただいま佳境の、富士山の絵。日本画の小品(F6号)で、

今描いているのは

・金色の背景に白い富士山(おめでたい時に飾るとか)

・枯れ木と富士山(冬)

・桜と富士山(春)

の3枚です。今後、夏と秋も描かせて頂く事になっております。


富士山を描いた日本画はたくさんあり、どなたの頭の中にも、もはや一種の「定番」のような富士山のイメージがあると思います。

そのせいもあって、私は富士山を描いてみたいと思ったことはなかったのですが、ご依頼をいただいて描いてみると結構面白く、むしろ意外に感じております。


ただ、これまでに描きつくされてきたモチーフだけに、自分の味をどう出すべきかで悩みます。

意表を突きたいからと奇抜な絵にする気はまったくなし。

厳粛で、しかし均整のとれた美しさ。それが富士山の真骨頂だと思うのですが、写真的だとつまらなくなりそうだし…と、描き進めるうちに写実的になりすぎてきた絵を眺めて悩む日々。


今日は手を加えるのをやめて、ほかの仕事の方を進めたほうが良さそうです。

数日して新鮮な目がもどったら、また方向性が見えてくるでしょう。そうして気持ちがすんなり絵に入るようになることを期待しながら、少し休ませておくことにします。

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コメント: 3
  • #1

    凹太 (月曜日, 23 2月 2015 10:42)

    皆が知っている、昔から沢山描かれている題材は扱いにくいでしょうね。どこぞの大先生が富士山を描くようになったおしまいだとか言っていたような気がします。誰でしたっけ。気分転換してまた取り組んでください。少しでも多く満足できるような作品が描けますように!楽しみにしています。

  • #2

    凹太 (月曜日, 23 2月 2015 11:05)

    訂正します。どこぞの大先生が富士山を描くようになった「ら」おしまいだとか言っていたような気がします。「ら」を書き落としました。おしまいのようです。失礼しました。

  • #3

    ボッコちゃん (火曜日, 24 2月 2015 23:08)

    富士山の写生に連れて行ってもらった事がありますが思った以上に難しくて描けませんでした。簡単そうで難しい山。多くの人が描いていますが、片岡球子くらいに個性的な富士山はあまり見かけないわね(笑い)。私の今住んでいるアパートからは台形の山が見えます。山が見えるのは良いです。ただし季節が一定なので山頂に雪が降ったり、新緑や紅葉が綺麗だったりはしないのが惜しいところです。