ふらり 金沢への旅②

市媛神社にて
市媛神社にて

仙台に行った時などもそう感じたのですが、地方都市に行くと、だいたいどこでも徒歩で回れるのが嬉しいです。健脚の持ち主なら、楽しい街歩きとなります。

 

金沢市内も、主な見どころはたいてい、歩いて回ることができます。

しかし予想外だったのは、水たまりの多さ。雪が積もると危ないので、主要な道路には水を流す仕掛けがあって、30センチくらいの小さな噴水が雪を解かすようになっています。おかげで道路には雪があまり積もらないのですが、みぞれ状の水たまりがあちこちにできてしまうのです。一応、表面には防水が効き、足底も厚めの靴をはいていったのですが、それでも水が入ってきてしまいます。

 

仕方なく、靴底から4センチの高さまで防水で、靴底に滑り止めが付いたブーツを買うことに。確かにこれなら、水たまりのある道をざくざく歩いても気にしなくてもいいので気が楽です。しかし、そんなブーツを履いていても、雪の積もった道を歩くのは大変です。数センチの雪でも、足元に気を使いますし、足の筋肉も疲れます。しかも金沢は坂ばかりです。

「あ、だからあの人(祖母)はあんなに健脚なのか!この地に生まれ育てば、それは健脚にもなろうってものだよね」と祖母の秘密に気が付き、膝を打ちたい気持ちで、雪の積もったゆるい坂道を、えっちらおっちら上ったのでした。

 

滞在中は「雨かあられ、ときどき晴れ」といった調子のお天気でしたが、往時の面影が残る城下町の雰囲気を楽しみ、ときどき日本海の幸に舌鼓を打ちつつ、楽しく旅をしてまいりました。

私の旅はいつも観光スポットをほとんど廻らず、徒歩で街をうろつき、地元の人のように過ごす、安上がりな旅ばかり。

それでも、未知の場所を歩き、小さな冒険をして、その土地のおいしいものを食べたりしていると、普段の悩みなどがふっと遠くなり、いろいろなことに心の整理がつく気がします。旅が終わればまた日常に戻るわけだけれども、旅の後の自分は、旅の前とは少し違うのです。

 

今回、改めて旅の良さを実感したので、「忙しいし、旅ばかりするほどの余裕はないけれども、ときどきは自分を旅に出してやることにしよう」と、ひとり頷く今日この頃です。

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コメント: 3
  • #1

    凹太 (木曜日, 01 1月 2015 23:36)

    そうです。旅をしていると心の整理が出来てしまうことがあります。飛行機に乗っているとき普段あまり考えないようなことに思いを馳せます。仕事もです。結構スッキリします。でも、安全って良いですね。自由に歩けるのですから。旅中毒になるかも。

  • #2

    ボッコちゃん (月曜日, 05 1月 2015 10:54)

    旅はいいね。仙台なんて新幹線だとあっと言う間だけど、私は駅弁を買って発車するとすぐ食べちゃったりします。そうするとたび~ぃと言う気分全開です。非日常って大事ですね。どんどんおでかけください。

  • #3

    nana (月曜日, 05 1月 2015 22:38)

    凹太さん≫ 安全でいいなと言うのは、よくわかります。旅中毒・・・危ないな!

    ボッコちゃん≫ 新幹線だとゆっくりお弁当が食べられていいですよね。飛行機は早いけど、あっさり辿り着いてしまうので物足りないこともあります。