早起き

おかしな時間にうっかり眠り込んでしまったために、今朝はとっっても早く目が覚めてしまいました。時計を見やると、なんと4時半まえ!

寝るべきか起きるべきか、ハムレットの苦悩の100分の1くらい悩みましたが、もう一度寝るには朝に近いし、はっきり目覚めてしまったし、そのまま起きることにしました。子どもだったら「まだ早いからもう少し寝ていなさい」なんて言われるのでしょうが、私にはもう、”好きな時間に起きていい”という自由があるんだなぁとふと思いついて楽しくなりました。

 

私の朝に欠かせないのは、まず紅茶。なにはともあれ、紅茶です。今日はいただきもののアールグレイのティーバッグを準備。

お湯が沸くのを待つうちに、朝食用のパンがなかったことを思い出しました。コーンフレークの類もちょうど切らしています。ヨーグルトさえないこの状況。あるのはいくつかのオレンジだけ。さて、どうしよう。和食ならすぐ用意できるけど、気分でもないし。

 

…とそのとき、「せっかく早起きしたのだから、作ってしまえばいい!」と思いつきました。そこでコーンミール(トウモロコシの粉)・ブレッドを作ることに。

アメリカのレシピらしく、とても簡単・手軽で、ほとんど材料をまぜるだけで作れるし、泡だて器さえいらないので早朝にがちゃがちゃと騒音を立てずに済みます。

「我ながらいい選択だ!」と、ひとりご満悦。(最近気に入って読んでいるイギリスの作家ウッドハウスの影響で、このところこんな調子なのです)

 

トウモロコシのせいでヒヨコ色をした生地を型にのばし、オーブンで焼いているうちに、「はっ、この余熱でミューズリーも作ってしまえばいい!」とひらめきます。

オートミールとありあわせのナッツ類(今回はココナッツ、ヘーゼルナッツ)をボールに合わせ、オリーブオイルとメープルシロップを少し入れて軽く和え、鉄板に広げます。これを低温で香ばしく焼いて、残りのドライフルーツ(今回はイチジク、クランベリー、レーズン)を加えてひとまぜ。冷まして完成です。

 

アリスのマグカップに入れたアールグレイと、最近仲間入りしたイケアのお皿に乗せたコーンミール・ブレッド(生地が甘くないかわりにメープルシロップを少しかける)で朝食に。

時間が早いので、ラジオをつけてみたら、いつものクラシックではなく端唄が聞こえてきました。こんな時間に端唄をやっていたとは…!俗っぽいけれどどこか取り澄ましたような詞の歌も、ここぞというときに「べべん、べべべん」と合いの手を打つ三味線も、なかなかよいものでした。

 

ささっと庭からつんで飾った花は、原種ビオラ、一重のバラ、それから名前に惹かれてつい買ってしまった”ナナ・ロゼア”というラベンダー。ラベンダーには”ナナ”という名のつく系統があるようで、これは名前の通りピンク色。ほかに”スパイカ・ナナ”というラベンダーも庭にいます。

 

さて、今日はアトリエの日ではありませんが、個人的にお教えしている絵のレッスンがある日。朝刊をすみずみまで読んで、それからゆっくり支度をしてもなお余裕がありました。「早起きは三文の得」なんて言いますが、まさにまさに!

4時半はさすがに早すぎるかもしれませんが、たまにはこんな日も悪くありません。

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コメント: 3
  • #1

    凹太 (火曜日, 01 7月 2014 11:25)

    夏の朝は気持ちいいです。自分も朝焼けの中、運転したことを思い出しました。その日は一日中いい気分でしたっけ。自分でおいしいものが作れるとさらに幸せが増幅することでしょう。で、何時に御休みに?  ところで、日本画の山は中央アルプスでしょうか。見たことがあるような気がします。早朝の山の冷気を感じます。

  • #2

    nana (水曜日, 02 7月 2014 07:21)

    凹太さん:
    朝焼けの中、運転…ロマンがありますね。やってみたいです。
    ちなみに、朝早く起きた割にこの日は元気で、12時ごろ就寝したと思います。
     山はご指摘の通り、中央アルプスです。山の名前は忘れてしまいましたが、木曾駒ケ岳の頂上から見える、すぐ近くの山でした。

  • #3

    ボッコちゃん (水曜日, 02 7月 2014 07:54)

    こちらに来てしばらくは早起きでした。時差ボケの為です。夜中の3時くらいに
    お目目ぱっちり。これを人は早起きとは言いませんね。一人で羊が1匹、羊が2匹と数えます。ウノ、ドス、トレス......あれ、羊は男性名詞だっけ、女性名詞だっけ、女性ならウナかな?とか考えていると益々頭が冴えて眠れません。夏の朝すがすがしい空気の中でお気に入りの紅茶をいただくとそれだけでリッチな気分になりますね。日本の夏は早起きに限ります。早起き万歳!