夜桜

抹茶を点てたものを保温ボトルに詰めて、散歩用の肩掛けカバンに入れ、カメラも忘れずに持って、いざ! 小林牧場に夜桜を見に行ってきました。

 

小林牧場は競馬の馬たちが体を休めるための牧場ですが、このあたりでは有名な桜の名所でもあります。青葉の頃もいいのですが、この時期の桜並木は見事で、たくさんの花見客でにぎわいます。満開になってくると、夜店も出て、人が途絶えません。

 

私が見に行った日は8分咲きと言ったところだったでしょうか。

焼き鳥、大判焼き、お好み焼きなどのにおいがする中、桜を見上げてそぞろ歩く人、夜店に並んで買い食いする人、射的や金魚すくいに興じる子供たち、人ごみから少し外れてレジャーシートを広げて花見をしている家族連れなどがいます。

 

準備万端に気合を入れてやってくる人、犬の散歩を兼ねる人、デートに来る人、仲間との思い出づくりらしい人、写真を取りに来ているアマチュアのカメラマン、桜なんてそっちのけで屋台に夢中な「花より団子」の人…。

同じ場所で同じ桜に囲まれていても、来ている人たちには色々なひとがいて、色々な形の花見をそれぞれ楽しんでいるのだというのが、なんとも面白かったです。

私も並木に沿って歩き、それから人ごみから逃げ出て、抹茶を飲んでひと息つきました。

これが私の今年の花見、と。

 

小林牧場がにぎわうのはソメイヨシノが満開の今ですが、実はロータリーの奥のほうには、本数は多くないものの八重桜があり、こちらはもう少し遅れて盛りを迎えます。

人が少なくなった頃にこの桜を見に行くのもまた、私のひそかな楽しみです。

 

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コメント: 2
  • #1

    凹太 (日曜日, 20 4月 2014 12:30)

    桜か。去年は散り始めを見ました。夜桜もいいですよね。数日早くブログを見つけていたら、講演の最後のスライドに使えたのに残念です。季節の移ろいは素晴らしいものです。特にここ、常春の地にいるとそう思います。桜はいつでも咲いていていつでも桃が実り、というと桃源郷ですが、花はすこし、実はピンポン玉ぐらいのがちょっとだけ一年中成るという景色は、いつ見ても不思議な気がします。

  • #2

    nana (金曜日, 25 4月 2014 00:30)

    凹太さん≫
    たしかに季節がないのは不思議ですよね。そういえば先日、コロンビアのことをテレビで取り上げていましたが、常春だから切り花の大量生産が可能なのだと言って、バラ農家や、一緒に行ったボゴタ市内の花市場の映像が映っていました。懐かしいです。