松の屏風

ようやく屏風が完成しました。

画像からはわかりにくいですが、高さは170センチほどあります。

向かって左が京都・嵐山にある天龍寺の松で、右が依頼主のお宅にある立派な松。

背景は嵐山の紅葉の景です。

 

今日、お届けに行ってきました!

お気に召したようで、ほっとしました。

 

運び入れた部屋には、私が前に納品した桜の山の屏風もあり、久々の再会となりました。

「おお、久しいな!元気にしてた?」と心の中で声をかけると、「これはお久しゅう」と返って来たような気がしました。

久しぶりに会ってみると、納品したときよりもしっとりと落ち着き、家の空気に馴染んできているのは明らかです。

描いている時には、この絵のことは私が世界で一番良く知っていたのに、今見ると半分は別人のよう。新鮮だし、頼もしいけど、ふっとさみしさも感じてしまい……なんだか、”娘が嫁ぎ先でしっかりやっているのを見た母親”みたいな気持ちでした。

 

そうそう、お孫さんが先日成人式を迎えられたそうなのですが、その晴れ姿を桜の屏風の前で写真におさめたのだとか!

そんなことにも使ってもらえるとは、露ほども想像していなかったので、本当にうれしい驚きでした。

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コメント: 2
  • #1

    凹太 (金曜日, 07 2月 2014 12:08)

    やっと写真が開けて全体が見えました。(PCが悪いのか、環境のせいなのか)確かに170cmには見えません。松は本当にこんな形だったのですか。面白い姿ですね。仕事をして、人に喜んでいただけるとは幸せです。うらやましい。ところで、こちらにも松はありますが、葉は長く垂れ下がり、枝は斜め下に伸びてから枝先が上に向きます。丁度「J」の形です。残念ながら風情は感じられません。

  • #2

    ナナ (土曜日, 08 3月 2014 10:40)

    本当にこんな形の松でした。かなり作りこんだ形。
    本当は下に池があるので、垂れた枝が映りこむのですが、今回は池の雰囲気だけ、利休鼠などの色を使って表わしてみました。