花を描きすすめてみたものの、どんなにやっても終わらない。
焦ってしまいますが、ここは冷静に。とにかく手を動かすほかに手段はないかと。
背景が迷走気味。
ああこの暗がりをいかんせん、と悩みつつ、ほかを描いて様子を見ているところです。
次第に下塗りの色が隠れてきて、固有色に近い色ばかりが見えてくるようになってきてしまいました。もう少し幻想の入る余地が欲しいので、また大きな仕事で空気を作る必要がありそう。
それにしても、これは本当に終わるのだろうか、と不安になってくる…。
気分転換にと、絵が乾くのを待つ間に台所に立ちました。
お菓子を焼くほどの時間はないけど、寒天を使ったデザートくらいならすぐできるし、気分転換にちょうどいいかと思ったのです。
「さ、気分を変えて!」と作り始めました。鍋に粉寒天を入れて、水を少しずつ注いでだまにならないように溶きのばしていると、なんだか妙な気分に。既視感というかなんというか、「これと同じようなことを最近したばかりのような…?」という気がしてきたのです。
そして、「はっ!これ、日本画の絵の具を溶かすのと変わらないじゃない!」と気が付きました。まことに残念ながら、全くもって気分転換にはならなかったようです。
そうこうしていたら、またもや横槍が入りました。ネットで注文した本が届いたのです。図書館で借りて読んで気に入り、ネットで古本を見つけて購入した、817ページの分厚いノベルズ版のミステリ。と、その他合わせて7冊。
絵の締め切りが近く、自分に読書を禁じていたため、余計に読みたくて堪りません。読み始めてしまわないよう、途中からぱらぱらとページをめくって眺めていたら、いつの間にか、立ったまま25分も読んでいました。うわぁ!!と気が付いて本を閉じます。
この、本を開いた人間を引き込む力と来たら…!物語って怖い!
再び本は封印です。
朝、気分転換にと散歩に出たら、なぜか途中から桜の枝ぶりの観察になっていました。またもや気分転換にはならず。よほど、頭の中が桜でいっぱいだったんだろうなと、ちょっとおかしくなりました。これはもう、逃げられそうにありませんね。
”やよ、いざ、さくら。ものがたりせん”と、桜に話しかけていた昔の歌人の歌を思い出して気合を入れます。
さて、私もこれから桜に向かうと致しましょう。
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凹太 (月曜日, 01 7月 2013 01:30)
少しづつ出来上がっているようで、楽しみです。でも当人にとっては無から有を作り出すので、大変だと思います。頭が、桜、さくら、サクラとなってしまっているようですね。そのうち、新旧の桜の歌が聞こえてくるかもしれません。まずは琴の音と共に「さくら」の歌声あたりでしょうか。気持ちも満開になるよう祈っています。
ボッコちゃん (木曜日, 04 7月 2013 23:07)
桜、さくら、サクラ・・・さくら餅食べたいです。
nana (日曜日, 07 7月 2013 12:33)
凹太さん:
三谷幸喜さんが最近レゴにはまってるそうで。ゼロからの劇作と違い、説明書通りにブロックを組んでいくだけなのがいいのだとか。その気持ち、すっごーくよくわかるわ!と思いつつ新聞を読んでいました。
ご明察、琴の「さくら」も聴いていました。でも最近は音楽に飽きると、好きな和歌を朗誦しつつ作業します。時々、漢詩も。目で読むのではなく声に出すと、音の連なり・韻の美しさに改めて感動します。
ボッコちゃん:
桜餅、材料はいつでもそろっているので作ってあげたいけど、届けるすべがなくって残念!来年帰ってきた頃にはもう桜は過ぎているけど、きっと作りますね。