コロンビアの旅　果物編

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。

ホームページの更新をストップしていましたが、実は年末年始を南米・コロンビアで過ごしてきました。このブログによくコメントをくれます、凹太さんとボッコちゃん（ハンドルネーム）を訪ねて、地球の裏側へ出かけたのでした。

コロンビアは雨期・乾季はあるものの、年中気温がほとんど一定で、季節もありません。赤道に近い、熱帯のコーヒー輸出国というイメージですが、首都ボゴタは標高が高い（お湯も９０℃で沸騰するほど！）ので、一年を通じて春か秋のような気温です。

いろんな花がいつも咲いているから季節感がないということは聞いていましたが、実際に見るまで想像もできませんでした。しかし、まさに、“百聞は一見にしかず”。 日本では春の花、夏の花とされている花も一年中咲いていて、街を歩いていると、季節を無視した花の競演が目に飛び込んできて面食らうことがしばしば。

アガパンサス、ニワトコ、バラ、グラジオラス、カンナ、アジサイ、タチアオイ、タイザンボク、アイリス、バンマツリ、ノボタン、ツツジ、ハイビスカス、ブーゲンビリア…。

「ここはどこ？　いまはいつ？」と呆然。

季節感はないものの、キリスト教国なので、クリスマスの飾りがかろうじて季節を教えてくれます。しかし、ショッピングモールの前に建てられたクリスマスツリーの傍にはアジサイの花壇があったり、日本では春の訪れを教えてくれるはずのニワトコがあちこちに咲いていたりするので、かなり調子が狂わされてしまいました。

花期を知らない人にはなんでもないのでしょうが、花を季節の巡りとともに覚えているような人種にとっては、奇怪な光景にしか見えません。花が沢山咲いているのは嬉しいのですが、何ともすわりが悪いというか、落ち着かないので困りました。

さて、私がどこの国に行っても、必ず行くのがスーパーマーケット。売り物をあれこれ見ているだけでも楽しいし、地域の特色や市民の暮らしぶりがわかるので興味深いのです。

コロンビアは標高によって全然気候が違い、色々な作物が採れると聞いていたので、スーパーマーケットには期待していました。わくわくしながらスーパーに行くと、野菜や果物が文字通り山盛りになって売られています。

果物好きの私にはたまらない、トロピカルフルーツの山！マンゴーだけでも数種並べてあるという品揃えで、見たことの無いフルーツもたくさんあります！

スペイン語で書かれたラベルを一生懸命読んでみましたが、なにがなにやらさっぱり。この果物が何と言う名前なのかもわからない、どういう味がするのかはもっとわからない、それなのに嬉しい…！滞在中にどんどん食べてみよう、と決意。

首都ボゴタ在住で今回の水先案内人である、ボッコちゃんのおすすめ、小さめで甘みが濃厚な「マンゴー・アスカル」から挑戦しました。日本で食べるマンゴーよりも香りが強く、こくのある味で、大満足。

文字通り、すっかり“味を占めて”、パイナップルやマンゴーはもちろん、深緑のボールのようなスイカ、小さくてぽってりとしたバナナ、ラグビーボールぐらいはあるパパイヤ、形容しがたい甘い味のするドラゴンフルーツ、日本では生で売っているのを見たことが無いマンゴスチン、紫色でキュウリのような味のペピーノ・メロンなど様々な果物を食べました。

果物が好きな家に生まれたせいもあって、珍しい果物もわりとよく食べてきた方だという自負がありましたが、まだまだこの世には未知の果物がいっぱいあるのだ、と認識を改めさせられました。世界って広いわ…。

スペイン語をほとんど知らないままコロンビアに来ましたが、野菜や果物、料理の名前から覚えることにしました。語学は、仕事や勉強で必要となる場合はのぞき、興味のある単語から覚えるのがいちばん！というのが私の持論です。

おかげで、挨拶のほかは、食べ物や料理の名前にばかり詳しくなりました。