最新作の日本画です。
桜の花びらが散り浮く水面。
波紋が広がり、歪んだ水面に花びらも揺れる。
揺れながら次第に連なり、吹き寄せられる様に溜まる。
・・・そんな光景を描きました。
私にとって桜は、ただの”きれいな春の花”ではない。
本当は、私が桜に抱いているのは複雑に入り組んだ、アンビバレントな想いである。
そのレベルまで深く潜って描きたかったのだけれど、そこまで潜って何かしらを持ち帰ってきて表現するには、まだ何か足りないものがある気がして、その少し手前までで引き返して来てしまった……
描き上げてから振り返ると、そんな制作であった気がします。
この材料は、もうすこし寝かせて、熟成してくるのを待ってみようかと思います。
コメントをお書きください
akk (日曜日, 03 6月 2012 16:50)
泡沫。
妖しいまでに 咲 散る。
そして また
その 季節が 巡ってくるのよね。
でね おばさんは 必ずその季が 来ると知ってるから ただ 呆けて 待つばかり。
sk (月曜日, 04 6月 2012 08:28)
桜、色々なことを思い出す触媒ですね。散りゆく姿もいとをかし。
nana (火曜日, 19 6月 2012 23:03)
akkさん、初めまして。コメントありがとうございます。
美しく、匂い立つような妖しささえ感じさせ、散りゆく桜。
呆けて待つというお気持ち、わかるような気がします。私にとって一年の始まりは、お正月より新年度より、桜の花であるように感じることがあります。
skさん、初めまして。コメントありがとうございます。
触媒…確かに、こんなに感情移入される花が日本の桜の他にあるのかしら、と思うほどですね。
また花の美しさばかりでなく、特にその散り際を愛でるという美意識も日本独特のものであるようです。考えるほど謎めいてくる花です。
空蝉 (水曜日, 17 4月 2024 01:59)
2024年4月17日、noteに上記の名前で画像を使用させて頂きました。
画像の転載について、特に禁止等の記述がプライバシーポリシーにも
無かったので、事後の連絡になりますが、もし不都合あるようでしたら、
お手数ですが、その旨、このコメント欄ででもお知らせ頂けたらと思います。
(不都合おありの際は、即、上記note記事削除致します)
空蝉 (水曜日, 17 4月 2024 02:49)
連投失礼します。
上記記事のURLを貼り忘れました。
https://note.com/eclipse210820/n/n7e4e4039cb80