イノダコーヒー

コーヒーの木のステンドグラス
コーヒーの木のステンドグラス

京都に行ってきました。

冬の京都に行くのは初めて。きっと寒かろうと思い、着こんで行きましたがそれでも寒かったです。風も強いし、天気予報が「晴れ」となっていても、山の方から雪雲がやって来て、街には風花が舞っています。

寒いけれども、風花とは美しいものですね。歳月を重ねた風格ある寺社を背景にして、風花が散っている風景はなんとも趣深いものでした。

 

 

関西といえば、喫茶店の「モーニング」です。今回は初めて、イノダコーヒーの本店のモーニングを食べに行きました。

一度行ってみたかった、憧れのイノダコーヒーの本店は、古い煉瓦造りの建物で古き良き時代を思わせるような内装でした。

ステンドグラスもコーヒーの木(一度育てたことがありますが、白い花が咲いて赤い実がつきます)のデザインです。コーヒーカップやお皿に描かれているイノダコーヒーのマークも、西洋の紋章風で、紋章好きの私には嬉しい…!(でも、ここに描かれているのはグリフォンなのかドラゴンなのか。いまいち判別できず、なんだか気になります。)

 

頼んだのは「京の朝食」というメニューで、コーヒー、クロワッサン、ポテトサラダ、レタスとトマトのサラダ、スクランブルエッグ、ハムという内容。小さなグラスで、フレッシュなオレンジジュースもついてきます。

内容はイングリッシュブレックファストに似ていますが、あれほどのボリュームはありません。“あれを日本人向けにするとこうなるのかな”といった印象でした。

そんな「京の朝食」をフォークとナイフでいただきながら、ふとイギリスで朝食に出てきた、直径10㎝ほどの大きなブラック・マッシュルームのバター炒めが思い出され、懐かしくなりました。

 

肝心のコーヒーも、とても美味しかったです。コクが強く深みのある味わいで、私の好みでした。

このお店では、ブラックコーヒーを指定しない限り、「この割合でミルクを入れるのが一番おいしい!」とお店が主張する分量で、あらかじめミルクを入れて持ってきてくれます。角砂糖も特注なのか、小さいサイズのものがついてきました。

角砂糖を溶かして、ひとくち飲んでみて納得。確かに絶妙なバランス!!そうか、これがこのコーヒーが一番生きる割合なのね!と頷きたくなる味でした。