イギリスの旅 3

インバネスから電車で、スコットランドの首都エディンバラへ。この車内でもまた紅茶を買い、スーパーで手に入れたミントチョコレートとともに頂きました。イギリスのいい点の一つは、おいしいミントチョコレートがどこにでも売っていること。日本ではあまり見かけないし高いので、ここぞとばかりにほおばります。ああ、しあわせ!これを歯磨き粉みたいだなんていう人は、きっと人生を大さじ2杯くらい損してる!

 

途中、羊や牛の放牧地や牧草地が延々と広がる風景を眺めていたら、小さな川に橋がかかっていました。ひと目でとても古いものだとわかる、石をアーチに組んだ橋です。ああいうものが現役で使われている国なんだなぁ、と思って見ていると車が一台通りかかって当然のようにその上を渡って走り去りました。その銀色の車さえなければ、今が何世紀なのかもわからないような昔のままの景色を、誰かが乗った車が一台横切っていくのはとても不思議に感じました。

「家は古いほど価値がある」とされていて、今でも産業革命の頃建てられた建物が珍しくもなくどこにでもある国。もっと古い家もたくさん残っています。

新築の家も煉瓦で建てればそのうち美しくなるはず、とでもいうように煉瓦で建てていたりもするのです。「古くなったとき、みずぼらしくなるのではなく、美しくなるものを」という美学に感心しきり。

 

田舎から来るとエディンバラは本当に都会に感じます。おお、ビルがある!と驚いてしまいました。田舎の鼠のみたい。

エディンバラに来ると、スコットランドの象徴であるアザミをかたどったものがあちこちにあって面白い。古い建物の窓辺のレリーフに、門扉に、ドアの装飾にアザミ!新聞『THE SCOTSMAN』の見出しや小見出しにアザミ!お菓子の袋にもアザミ!アザミ、アザミ、アザミ!!

こうなるとアザミ探しが楽しくなってきてしまう。街を歩きながらアザミを目で探して遊びました。一日にいくつアザミを見たのかわからないくらい、アザミの意匠にあふれた街です。