そして帰国、のはずが?

飛行機が1時間遅れたせいで、アムステルダムで乗り換え時間が足りなくなるという、非常事態発生。飛行機が行っちゃう!と青くなり、降り立った途端から空港内を疾走。(いろんな人がいろんな国の言葉で応援してくれました。くっ、身に沁みる…!)

間に合ったと思ったら、「折角間に合わせてくださいましたが、自動的に他の飛行機が手配される仕組みになってまして」と言われ、愕然。

 

え、目の前にあるあの飛行機でしょう?乗れないっていうの?

さっき乗ってた飛行機のキャビンクルーのおねえさんも「トライ!トライ!!」って言ったのに?

じゃあ今ここに来るまでの、映画の撮影みたいな、私の華麗な疾走はなんだったの?

 

がっくりしている私たちに、申し訳なさそうに眉を寄せたまま、口元には営業スマイルを浮かべるという奇妙な顔をしたお姉さん(日本人)は、気の毒そうに他のカウンターを案内し、そのカウンターのお姉さんも気の毒そうにチケットを発行してくれました。

(お詫びの印らしい、5ユーロ分のカフェやバーで使えるクーポンもくれたので、おいしいチョコレートを買いました。)

そして、失意のあまりぼんやりと、手の中のチケットに視線を落とすと…なんとフランクフルト経由! これからドイツまで行かねばならないとは!

 

こうして、予定外にドイツの大地も踏むはめになり、フランクフルトの空港で乗り換え、成田に降り立ちました。ぐったり。

 

なんてハプニングが最後にあったものの、今回の旅はとても楽しかったです。

家でヨークシャーティーを飲みながら、あの風景を思い起こし、”ああ、命の洗濯をしてきたなぁ”としみじみ思っております。

食べ物もおいしかったし、ミントチョコレートにも不自由しなかったし、スーパーは楽しいし、紋章がたくさんあるし、古い建物が多いし、素敵なティールームはあるし、古いものが暮らしの中で生きているし、田舎はとても美しい!

それに、行くべき場所も描くべき場所もたくさん残してきてしまいました。なんとかして、また行こうと思います。