恵文社

この日は一日フリーだったので、さっそく京の街へ繰り出しました。加茂川沿いを少し歩き、亀や千鳥の形をした飛び石を渡って出町柳へ。

出町柳から2両編成の叡山線にのり、一条寺で降ります。もちろん目当ては「恵文社」!!

全国からわざわざ人が訪ねてくる、有名な本屋さんです。

 

小説や新書、漫画、雑誌、写真集、詩集もごちゃまぜに、テーマに沿って本を並べていて、しかもそのセレクトのセンスが絶妙なのです。何度行っても、何時間いても、飽きない本屋。

今回は2時間半いましたが、他にも行きたいところがあるのと、立ちっぱなしで足が疲れたのとで、後ろ髪をひかれながら店を出ました。また来よう、とひそかに誓って。

 

歩きながら、空想を広げます。

 

いつか、お金持ちになれたら、この店で好きなだけ本を買おう。

「この棚のここからここまでの本と、こっちの棚のここからここまでの本をお願いします。あ、あとこの本とこの本も…」なんて言って、段ボール何箱ぶんもの本を買って、みんなまとめて家に送ろう。

私の本棚は、新しい本たちをどう受け入れるのだろう。わからないけど、きっと素敵な本棚になる。

 

そして。もしいつか、大金持ちになれたら。

こんな本屋さんを東京に開こう。

全国から人が訪ねてくるような、真剣だけど遊び心のある本棚を作り、知的好奇心を刺激する良書をたくさん揃えて迎えよう。

 

そんな夢を見つつ、一条寺を歩き、もう一軒古本屋に寄ってから烏丸御池の方へ。

ぶらぶらと街を歩いているうちに額縁屋さんのセールに遭遇。なんてついてる!額縁を購入。

 

それから鳩居堂本店へ。さすがに東京の店舗より品ぞろえがいいようです。

夏の絵柄の入った絵葉書が何十種類もありました。カード代わりの短い手紙が書ける小さなレターセットなども、和紙に洋風の柄があしらってあり、新鮮。また、最近友人と手紙を交換するようになったこともあり、便箋と封筒も購入。

さすがは鳩居堂と感心したのは、買った商品をオリジナルの包装紙に包んでくれること。混みあったレジで、人員を割きながら一つ一つ包装しており、てんてこ舞いといった感じ。

さぞ手間はかかるでしょうが、その心意気が嬉しいです。幸せなお買いものでした。