にんじん

手前が件のニンジン
手前が件のニンジン

庭でいろいろと野菜を作っています。セロリ、カブ、水菜、ルバーブ、メキャベツ、ラプンツェル、ガーデンレタス……。まだ収穫できないけれど、アスパラガス、きたあかり(じゃがいも)、エンドウ豆も植えています。

 

そして昨日、ニンジンを収穫。これがまたおいしい!!

スーパーで買うニンジンは甘いけれど、ニンジン独特のあお臭さや土のにおいがしません。でも家で育てると、ちゃんとニンジンの味がするニンジンが採れるのです。

 

最近は、くせや苦みがない野菜が多くなっている気がします。偏食家や子供でも食べやすく、料理するにもくせがない野菜が扱いやすいからでしょうか。結局くせのない野菜の方がよく売れるから、農家もそういう野菜をつくるようになるのかもしれません。

でも、そういう野菜はどこか味気なく、大地の恵みなのだという実感がもちにくいように私は感じます。農家の方が自家用にだけお気に入りの野菜を作るのも頷けます。

 

ニンジンをぐっと引き抜きながら、「そんなことを考えるのは私だけだろうか?」と考えていたら、突然頭の中で、マクレガーさん(ピーターラビットの宿敵。人間)の畑で、うっとりとニンジンをほおばっている、ピーターラビットの姿が浮かびました。

(つい先日郵便局で買った、記念切手のシートにその絵があったからでしょう。)

「私だけじゃない、きっとピーターだって“こっちのニンジンのほうがおいしい!”って言ってくれる」と思いなおし、嬉しくなりました。

 

 

そんなことを考えて、ひとり上機嫌でニンジンを引き抜いていたら、二股のニンジンが!

しかもそれが、こどもがパンツ一丁でいるみたいなかたちをしているのです。

その瞬間、またも閃いたのは『パンツのはきかた』。岸田今日子さんの詩です。

 

パンツはね

はじめにかたあしいれるでしょ

それから もうかたっぽいれるでしょ

それから きゅーっと ひっぱって

そこまで できたら たちましょう

そうして うえまで ひきあげて

つっかえたらば できあがり

あーあ せっかくはいたのに

うらがえし

 

 

「つっかえたらば」は子供らしい言い方ではないけれど、大人のものの言い方を真似ながら幼いなりに「パンツのはきかた」を定義しようとしているようでおかしい。

しかもこの詩、かわいいだけでなくて、なんと落ちまでついている。すばらしい。

 

童謡や唱歌が載っている詩集で出会って以来、おむつのCMなどを見ると、この詩を思いだします。でもまさか、ニンジンでこの詩を思い出すとは……。

よし記念にしてやろう、と思わずカメラを向けました。

 

 

 

 

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コメント: 2
  • #1

    へびさん (水曜日, 20 4月 2011 22:18)

    お庭の健康野菜君たちは、お父様との合作でしょうか?ベジタリアンは、パスタ用のミートソースを人参で作るとか。きっと、この人参ならすばらしいソースができるでしょうね。どこかにレシピがあったはずなのですが。。。。。

  • #2

    nana-kobayashi (木曜日, 21 4月 2011 08:47)

    へびさん、コメントありがとうございます!
    実はこのブログには、意外と読者がいらっしゃるのですが、なかなかシャイな方々が多いようで……。直接感想を伝えてくださることが多いので、コメントは稀少なのです。

    我が家のささやかなキッチンガーデンは私の領分です。父は花を植えたがるのに、私が野菜ばかり植えるのです。
    そういえば、ベジタリアンの料理本でニンジンのミートソースを見かけたことがあります。確かにあのニンジンなら、コクがあって向いていそう。近いうちに挑戦したいと思います♪