夏に登った、宝剣岳の絵がやっと完成しました。
撮った写真では“朝日を浴びた山々の劇的な景色”といったところでしたが、絵にするからには「写真みたい」ではなく、早朝の緊張感、ひやりとした空気、深い谷に残る闇の気配などを表現して、日本画として美しい作品にしたいと思って描きました。
一時は本当に完成できるのかというくらい、画面がひっちゃかめっちゃかになり(いつものこと)、また大学時代は大きい絵ばかり描いていたので、小さい画面の中に大きな景色を入れることには不慣れで、なんだか描いている間、悩んでばかりいたような。
けれど完成してみれば、収穫の多い制作でした。
お、絵を眺めてたら……また山に行きたくなりました。
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山おじさん (日曜日, 02 1月 2011 14:42)
確かにこの絵には、写真では伝わらない山の空気が感じられます。
雪の山もとってもきれいです。ぜひ一度、体験して描いてみてください。山から見た、山の絵はそうそうありません。奈々画伯が描けばいい絵になると思います。