クリスマス

例年、クリスマスのディナーをいつにするかは、家族の予定次第。今年は兄の里帰り(?)に合わせて昨日となりました。

 

アメリカに住んでいた方に教わって以来、我が家のクリスマスにターキーは欠かせません。私が物心ついたときにはもう、クリスマスの食卓にはターキーと決まっていました。

 

でも今年は、訳あって先日すでにまるごとの鶏のローストを焼いて食べてしまったため、ディナーのメインはハンバーグに変更。そのかわり、ビーフ100%で、いかにもアメリカの味です。付け合わせにマッシュポテト、ミニトマト・クリームチーズ・ハムなどの具を彩りよく散らしたサラダ(レタスと水菜は庭で採ったもの)、スモークサーモンのマリネなども作りました。写真にはありませんが、シュト-レンやレープクーヘンなどの焼き菓子もあります。

イケアのクリスマスビールと、スパークリングの洋梨100%ジュース、ナイアガラ種を使った白ワインもあけて、バッハの『クリスマス・オラトリオ』をBGMに流し、雰囲気たっぷり!素敵なディナーでした。

 

 

時々、クリスチャンでないのにクリスマスをお祝いしていいのだろうかと思うこともあります。そんな時思い出すのは、牧師の奥さまの言葉です。

 

「いいんですよ、事があとさきになっても。」

 

……そうか、いいのかと頷きそうになりますが、“いずれ信者になりなさいね”と言われているようにも取れます。

 

けれど、そのあたりの葛藤はさておき、私はクリスマスっていいなと思います。世界中で多くの人たちがこの日を祝い、御馳走をこしらえ、家族で食卓を囲むのです。厳かに祈ったり、たのしくパーティをしたり、蝋燭を灯したツリーの周りを家族みんなで手をつないでぐるぐると回ったり。お祝いの規模や御馳走の内容、過ごし方などは、国によって家によってみんな違うけれど、人の心を温かくし、平和を祈る気持ちにさせることだけは、きっと同じだと思うのです。

宗教をもたない私ですが、クリスマスだけは少し特別です。富める人も貧しい人も、健やかな人も病める人も、世界中のどんな人もこの夜をあたたかな気持ちで、幸せでいてほしいと祈ります。